ニホンミツバチ飼育日記

待ち桶

昨年、採蜜した重箱と天板ですが、カビが生えないように風通しが良い涼しいところに保管してありました。
こういう巣の跡が残った巣箱はニホンミツバチも安心して住み着いてくれます。

待ち桶

巣門の前に採蜜後の巣クズをおきます。

待ち桶

ライターやバーナーであぶって少し溶かします。

待ち桶

ミツバチは視覚でも新居を探しているので、目印になるように黄色いテープをタッカーで固定します。

待ち桶

 

待ち桶

家の裏手の植林地です。
ヒノキ林の手前は、昔はこんにゃく畑だったそうです。

植林地の中には蜜源植物はありませんので、待ち桶をおいても捕獲はできませんが、植林地の外縁の境界部分は、年間を通して日陰なので待ち桶を設置するのに適しています。

ニホンミツバチ巣箱

昨年もここに設置して捕獲できました。
設置した待ち桶から見ると、ひらけていて柿の木がそばにあります。

待ち桶

巣箱を固定するためにパイプを打ち込みます。
巣箱が土に直接触れると腐りやすいので、パイプを敷きます。

待ち桶

打ち込んだパイプにハウスバンドで固定します。
うちの巣箱は重箱2段にした大きさで待ち桶にしてください。

待ち桶

わかりにくいですが、赤い矢印の先に待ち桶があります。


採蜜のときに出た巣クズや、逃去、消滅した蜂群の巣はミツロウの原料になります。

ミツロウ

巣をくずして鍋にいれて、同じくらいの分量の水を入れます。

ミツロウ

鍋を弱火にかけて、巣を溶かしこみます。

ミツロウ

冷めるとすぐにミツロウが浮いてきますので、もういちど温めて上澄みをアルミ缶を切ったものに入れます。

ミツロウ ミツロウ

冷めるとミツロウができます。
このミツロウを少量を削って、巣箱の天板の内側や底板、巣門の周囲に乗せてバーナー、ライターなどであぶると強い香りがして、ニホンミツバチを誘引します。

ミツロウ

浮いてきたミツロウの下にある煮汁、この煮汁も香りが強くニホンミツバチを誘引する効果があります。

ミツロウ

ペットボトルに入れてとっておきます。

ミツロウ

ミツロウ

巣門の前にたらして広げます。
水分が多いので内部に塗布するとカビが生えやすいです。
巣箱の外部に塗布するようにします。


誘引剤

手作りの誘引剤の作り方です。
水1リットルに対して、砂糖200グラム、蜂蜜大さじ1、酢大さじ1を入れます。
この液を作っておき、ヤクルトの小瓶などに入れます。

ここへヤクルトを数滴垂らしてアルミの蓋に小さな穴を開けたものを被せます。
ヤクルトが入ると発酵が促進されるので、発酵臭がしてミツバチを誘引します。
誘引液にヤクルトを添加したら巣箱内部に設置します。温度によりますが、翌日には発酵臭が出てきます。
発酵臭は出始めて10−14日ほどでおさまってしまうので、ときどき確認して交換してください。


ミツロウ

節穴が深くあいていると、そこに巣の成形クズがたまりスムシがわく原因になることがあります。
また外側からヒビ割れや節穴を通して内部に光が漏れると、ミツバチが嫌って住み着いてくれません。

そこでこの部分にミツロウを埋めてふさぎます。
ミツロウの匂いは誘引にもなります。

ミツロウ

ミツロウを削ったものや巣屑をを埋めます。

ミツロウ

バーナー、あるいはライターなどで軽くあぶり柔らかくします。

ミツロウ

スクレパーで平らにならします。
溶けたミツロウは熱いので決して指先では触らないでください。

ミツロウ

平らになりました。

 


重箱式巣箱をお買い上げの方に採蜜後の巣クズをサービスしていますが、この巣クズは溶かしてゴミを取り除くとミツロウになります。
この巣クズを溶かすとニホンミツバチを誘引して捕獲する効果があります。

ミツロウ

ミツロウを巣箱内部全体に塗布する人がいますが、梅雨どきくらいになるとカビが生えることがあるため、あまりお勧めしません。

天板と、巣門外側付近と底板に塗布することをお勧めします。

天井は、ミツバチが住み着くと最初に巣を作り始めるところですが、ミツバチが巣を作ったところにはカビが生えません。
また、やまみつやの巣箱は巣門から底板まで27センチほどの高さがありますが、仮に底板にカビが生えてもミツバチにとってはあまり気にならないようです。
待ち桶は風の通りが良いところに設置することをおすすめしていますので、巣箱の外側に塗布したミツロウにはカビが生えることはほとんどありません。

ミツロウ

天板の内側に巣クズを置き、カセットボンベのバーナーとスクレパーを用意します。

バーナーではなく、ライター、チャッカマンなどでもかまいません。

ミツロウ

バーナーの熱で軽くあぶり溶かします。
このときにあまりいつまでも熱するとミツロウが変質して香りが飛んでしまうので注意してください。

ミツロウ

スクレパーで広げますが、溶かしたままでも構いません。

ミツロウ

巣門の外側にも巣クズを置きます。

ミツロウ

バーナーで軽く炙って、

ミツロウ

広げます。


九州のほうでは早くも雄蜂の巣の蓋が巣箱内部に落ちているという情報がありました。
やまみつやのある南信州では、まだ先の話しになりますが。

日本気象協会から桜の開花予想が発表されました。
例年より数日から1週間ほど早い地方が多いようです。

日本気象協会の桜開花予想ページはこちら

ミツバチ(セイヨウミツバチ、ニホンミツバチとも)は活動を停止していた冬の期間が過ぎ、春先に活動を再開して女王蜂が産卵を始めて働き蜂を増やしていきます。

働き蜂の数が増えて分蜂の準備が整うと、働き蜂たちは女王蜂に雄蜂の卵を産ませます。
これは他の巣箱の女王蜂と交尾するためです。(ちなみに働き蜂はすべてメスです。)

そして女王蜂が新女王蜂の卵を産み、新女王蜂が羽化する直前に親の女王蜂は働き蜂を引き連れて分蜂して行きます。

九州方面の暖かい地方の方、巣箱の中を観察してみてください。

この直径4ミリほどのお皿のようなものは、雄蜂の卵が産み付けられた巣穴の蓋です。
オス蜂が誕生するときに巣の蓋をやぶって出て来ます。

この巣蓋が巣箱の中に落ちてくると分蜂まで、3〜4週間と予想できます。

この真ん中の黒い蜂が雄蜂です。
雄蜂は働き蜂より少し大きく、色が黒くなります。

雄蜂が沢山巣箱から出てくるようになるとさらに分蜂までは2週間から10日になります。

雄蜂は働き蜂が集めた蜜を食べるだけで、蜜を集める仕事はしません。
交尾のためだけに生まれてきます。

ただ交尾のときに生殖器周辺が切れてしまい、その場で死んでしまいます。


ニホンミツバチの巣箱を雨のかかる場所に設置するときは、トタン板で屋根をしてやります。

トタン板

ホームセンターなどで売っているトタン板です。

これは金属製ですが、ポリカーボネート製のもののほうが切断しやすいし、安全です。
その場合色の濃い日差しを遮るものならば大丈夫です。

トタン板

これを金切バサミで長さ50〜60センチくらいに切断します。
金切バサミは大きいもののほうが使い易いです。
作業は必ず軍手をしてください。

雨よけ

待ち桶として設置するときは、重箱を2段にしてガムテープで固定します。

巣箱にトタンを被せたら、ビニールハウスに使うナイロンコード(マイカ線)で固定します。
コードの長さは、後で重箱を増設したときにも使えるように長めにしてください。

 

雨よけ

ボルトを通す穴にコードを通して、3重から4重に結びます。

 

 

雨よけ

雨よけ

雨よけ

トタン板に擦れる部分は、ガムテープなどで補強してコードが切れないようにします。


昨年設置したものの、残念ながらニホンミツバチがやってこなかった待ち桶です。

待ち桶

巣箱内部は昨年塗布したミツロウがカビているため、このまま放置して今年も捕獲できる可能性は少ないのです。
回収してばらします。

待ち桶

ガムテープを剥がして解体します。

待ち桶

ガムテープを固定する時に、末端を5ミリほど折り返しておくと解体するときに楽にできます。

待ち桶

天板のミツロウにはカビが生えていました。

待ち桶

重箱の内部にもカビです。この部分はその前年に採蜜した重箱を使っていました。

待ち桶

ブラシで水洗いします。

待ち桶

雨のあたらない日陰で、陰干しします。
よく乾いたらまた誘引のために、ミツロウなどを塗布して組み立てます。


梅の花

各地で例年より早めの梅の開花の知らせを聞いていましたが、やまみつやのある南信州でもついに咲き出しました。

ただ、昨年は1月下旬には咲いていたので、今年が特に春が早いとは言えないのではなかと思います。
昨年も暖冬でしたが、3月の下旬から4月にかけて真冬の寒波がやってきて分蜂が乱れていました。
4月になって雪が降るような寒気があると分蜂をやめてしまう蜂群があるためです。

ちなみに今年は桜の開花が異常に早まるとの予報ですが、桜は寒気にあたらないと花芽が動かないので、暖冬と言われている年でも遅く開花することがあり、春が早いかどうかの指標とするには少し疑問があります。
梅の花

梅のツボミ、明日明後日も暖かいのでいっせいに咲くようです。

いぬのふぐり

オオイヌノフグリ。
この時期の貴重な蜜源植物ですが、小さい花なので蜜が少ないのでしょう。
蜜蜂が次々と足早に渡り歩くので、なかなかよい写真が撮れません。

オオイヌノフグリ

遮光

このところ日当たりが良いところでは、最高気温が10度を越えています。
風が弱い日中は巣箱から顔を出しています。

みつばち

こちらはこの家に住んでいたおじいさんが使っていた丸太の胴式巣箱。
日当たりが良いのでたくさん出てきています。

暖かい地方で、活発に出入りしている巣箱では、砂糖水の餌やりをすると分蜂に備えて元気になります。

 

 


京都にある国立の総合地球環境学研究所で、ミツバチの研究をされている真貝理香氏が、ニホンミツバチの養蜂文化ライブラリーのサイトを開設しました。

日本ミツバチは平安時代から飼育されている記録がありますが、ニホンミツバチに関する資料や文献をまとめているサイトは今まであまりありませんでした。
ニホンミツバチの飼育の歴史を知るうえで大変参考になります。

和歌山県の古座川地区で昔からニホンミツバチを飼育されている方々のビデオも興味深いです。
やまみつやのある南信州周辺の昔の飼い方は、糖度が上がる初冬に採蜜し、そのときには巣箱に住んでいるミツバチを追い出して採蜜作業をしていました。これだとミツバチは越冬できずに死んでしまいます。
しかし古座川地区では一手間かけて、夏にミツバチを活かしたまま採蜜しています。

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