ニホンミツバチ飼育日記

京都にある国立の総合地球環境学研究所で、ミツバチの研究をされている真貝理香氏が、ニホンミツバチの養蜂文化ライブラリーのサイトを開設しました。

日本ミツバチは平安時代から飼育されている記録がありますが、ニホンミツバチに関する資料や文献をまとめているサイトは今まであまりありませんでした。
ニホンミツバチの飼育の歴史を知るうえで大変参考になります。

和歌山県の古座川地区で昔からニホンミツバチを飼育されている方々のビデオも興味深いです。
やまみつやのある南信州周辺の昔の飼い方は、糖度が上がる初冬に採蜜し、そのときには巣箱に住んでいるミツバチを追い出して採蜜作業をしていました。これだとミツバチは越冬できずに死んでしまいます。
しかし古座川地区では一手間かけて、夏にミツバチを活かしたまま採蜜しています。

ニホンミツバチ・養蜂文化ライブラリーは下記をクリックしてください。

養蜂文化ライブラリー

総合地球環境学研究所のサイトは→こちらです。

 

 

 


冬仕度

発泡スチロールの板はトタン板の雨よけの下に入れて、夏の直射日光からの暑さよけに使っていました。
冬になり、巣箱上部からの放熱を防ぐために、エアーキャップ(プチプチシート)で一緒にかこってしまいます。

 

冬仕度

巣門はダンボールで塞いで、1匹が出入りできるようにしてあります。
冬の間も冬眠しているわけではなく、気温が高いひは排泄のために巣箱から飛び出します。

冬仕度

こちらの巣箱はハナモモの根元に設置しましたが、葉が全部落ちた今は日光が当たります。
今日のような風がなく穏やかな日は、巣箱から頻繁に出入りします。
今年の冬は今の所暖かい日が多く、このまま活動的な状態が続けば来春まで寿命を延ばすこと難しいと思われます。

冬仕度

ワラで巣箱を囲います。
ワラは断熱というよりも遮光の目的です。

冬仕度

巣門部分は飛び出せるように空けておきます。


前回の投稿で書いたように、寒さに対してあまり過保護にするとミツバチの寿命が縮んでしまいます。
このところ昼間が割と暖かく、冬囲いにはもう少し様子を見ることにします。

気温が氷点下になるようなところで、日陰に置いた巣箱はプチプチシート(エアーキャップ)で覆ってください。

それ以外の暖かいところだと一番上の重箱だけエアーキャップで覆ってください。

日当たりの良いところの巣箱は、その上にムシロや麻袋で覆って、ある程度の遮光をしてください。

冬仕度

 

冬仕度

冬仕度

空気の入ったほうを内側にします。

 

 

 


採蜜講習会

採蜜のときに外した天板の裏側には、巣板が固定されていた跡がみられます。
この巣箱には大小10枚の巣板が並んでいました。

ニホンミツバチたちは、冬になるとこの巣板の間の上部に球のような空間を作ってそこに集まって体を寄せて過ごします。

下の写真は、真冬の巣箱内部の様子を撮影したものです。
巣板の中程右側のほうにかたまっています。
おそらく巣箱内の一番寒くないところです。

冬仕度

この球状の空間を作るときには、巣を成形するので巣クズが大量に巣箱の底にたまります。
この辺りでは、11月のなかばごろから活動が低下していきますが、大量に巣クズがたまるのを確認できたら、蜜蜂の冬に備えた準備が始まった合図です。

巣箱の冬囲いは、エアーキャップ(いわゆるプチプチシート)や、ムシロ、麻の袋などを利用しますが、最低気温が常にマイナスになる地域で、日当たりが悪いところでは、エアーキャップで包むことをおすすめします。
エアーキャップで包んだことによって、巣箱内が結露することはありません。

ただし、冬囲いで大切なことは、あまり過保護にしないということです。
最高気温が12度以下になるような日が続くまで待ったほうが良いと思います。

働き蜂は春から夏にかけては約1ヶ月で寿命が尽きると言われています。
しかし、女王蜂の産卵が止まっている冬の間は寿命を来春まで延ばさなければなりません。
そのために活動量を最小限にして冬を過ごします。
巣箱を何重にも囲って巣箱内の温度を上げると、どうしてもミツバチたちは活動的になり、寿命が短くなってしまいます。

 


もうすぐ11月も終わりますが、気温は平年より高めのようで、日中陽当たりが良くなるとやまみつたちも出入りしています。

この辺りでは来月上旬から中旬くらいまでには冬仕度をします。
寒い地方では、準備しておきましょう。

実際に冬仕度をするタイミングは次回お知らせします。

冬仕度

巣門から寒い風が入るのを防ぐため、段ボールで巣門を塞ぎます。

冬仕度

巣門は1匹が出入りできるように、1センチくらいのすきまを開けておきます。
真冬でも冬眠するわけではなく、暖かい日は脱糞のために出入りします。

冬仕度

これは春の写真ですが、3月になり活発に出入りするようになると自分たちで段ボールをかじって広げていきます。
こうなったときには、段ボールを外してやります。

冬仕度

巣箱の中の空いた空間が多いと、気温が下がります。
やまみつやの巣箱は、重箱から下の巣門部分には巣がありませんので、上の図のような箱を作って、巣門下の扉から差し入れます。

冬仕度

底板が持ち上がったようになり、巣箱内の空間が狭くなります。

冬仕度


餌やり

そろそろ朝に霜が降りるような寒さの日が、やってきました。
南信州の我が家では、昨年より1週間早く11月7日に初霜がありました。
最高気温は平年よりやや高めですので、お昼近くになるとまだミツバチたちも巣箱から顔を出します。

餌やり

霜が本格的になると終わる、お茶の花もまだ枯れていません。

餌やり

女王蜂はすでに産卵を止めています。
一方働き蜂は冬の間は活動を抑えて、寿命を延ばさなくてはいけません。
まだやまみつが活動しているこの時期に最後の砂糖水をやっておきます。

砂糖1キロに対して水は900C.C.と少し薄めにします。(夏場は700C.C.)
元気な巣箱は1キロ、弱い巣箱は2キロくらいやってやります。

寒い時は気が荒くなっているので刺されることがあります。
陽が当たる暖かい時間を選んで作業してください。

ホームセンターなどで販売している、プラスチックの工具ケース(2リットルくらいはいるもの)に、下のようなスポンジの板を浮かべます。

スポンジ

スポンジは下のように、5ミリほどの隙間をあけます。

給餌

 

スポンジ、工具ケースはこちらです。


 

 

 


ニホンミツバチ

彼女たちからいただいた蜂蜜をパンに塗って食べていると、ミツバチが部屋に迷い込んできました。

ニホンミツバチ

今朝は外気温が5度とだいぶ冷え込みましたが、霧がはれると小春日和の暖かい日差しがやってきました。

スズメバチの襲来もほとんどなく、やまみつたちは越冬前の最後の一働きで忙しそうです。

ニホンミツバチ

そろそろ初霜がやってきますが、それまでは秋の花の蜜にできるだけ頼ります。
あと2週間ほどで越冬前の餌やりをしますが、砂糖水よりも自然の花の蜜のほうがやまみつたちにとっては栄養があります。
霜が降りると花が痛みますが、その後に餌やりします。


秋の花

今月に入ったころから、秋の花が咲き出しました。
ニホンミツバチにとって、越冬前の貴重な蜜源植物になります。

上の写真はセイタカアワダチソウです。
セイタカアワダチソウ、外来植物でかつ繁殖力が非常に強いので各地で嫌われていますが、ミツバチにとっては花粉も花蜜もあるありがたい存在です。

セイタカアワダチソウの蜂蜜はあまり美味しくないということで、この花が咲いてしばらくしてからは採蜜しないほうが良いと言われています。
ミツバチの越冬のためには、10月中旬過ぎてからの採蜜はあまりおすすめしないので、だいたい9月のうちには採蜜しています。
なのでこの花の蜜の味はよくわかりません。

秋の花

こちらはお茶の花です。
借りている家には、お茶畑があります。
お茶の花も蜜源になります。
ただしお茶の木も繁殖力が強いので、落ちた実から次々に発芽してあちこちにはびこっています。

秋の花

スズメバチの襲来もなくなり、やまみつたちも集蜜に大忙しのようです。

秋の花


スズメバチ

2週間ほど前のことですが、採蜜講習会の2日後、10月1日にオオスズメバチが2匹やってきました。
採蜜直後だったので逃去防止器は設置してありましたが、扉の縁をガリガリ音をたててかじっていて、これは緊急事態です。
写真を撮ろうと構えると、こちらに向かってきました。見えにくいですが、写真の赤い丸のところ、飛びかかって来るオオスズメバチがいます。

キイロスズメバチだと2、3匹やって来る程度ならば静観しているのですが、オオスズメバチの場合は1匹でも巣箱の中に侵入されると大きなダメージがあります。

早速、粘着式のネズミ捕りを設置。
スズメバチ

スズメバチ

こちらは5mほど離れた巣箱の裏側に設置したネズミ捕りです。
こちらのほうは、最終的には30匹ほど集まりました。

スズメバチ

翌日まで襲来がありましたが、2日後、突然襲ってこなくなりました。
来なくなった理由はわかりませんが、とにかく私もやまみつたちも安心しました。

スズメバチ

採蜜のときに蜂蜜の香りがすると、スズメバチがすぐにやってきます。
通常の巣箱では、外には蜂蜜の匂いは漏れてきませんが、採蜜したときに載せる天板と重箱の隙間からどうしても蜂蜜の匂いが漏れるようです。

スズメバチ

採蜜作業は巣箱から離れたところで行い、巣箱についた蜂蜜はすぐに拭き取り、新たに載せた天板と重箱の隙間はガムテープで塞いで、巣箱から蜂蜜の匂いが漏れないようにしたほうが良いと思います。


昨日は朝から一日、台風19号の影響で強い風雨にさらされました。
町内でも避難勧告が出されましたが、幸い南信州ではさほど大きい被害はなかったようです。
被害に遭われた地域の皆様にはお見舞い申し上げます。

台風一過

巣箱にはトタンの雨よけをしていますが、巣箱の下半分はかなり濡れていました。

スズメバチの襲来も終わったようなので、底板、扉を外して半日の間、風を通してやりました。

台風一過

稲をかけたハザも倒れずに一安心でした。