ニホンミツバチ養蜂家への道 3 〜待ち桶の設置場所を探す

ゆうたさんの待ち桶の設置場所探しが始まりました。

待ち桶

まず一つ目としてこの祠の後ろあたりに置くことを考えましたが、竹やぶの中なので、断念しました。
竹やぶの中は風が吹くと大きな音がすることがあります。
全く可能性がないわけではないですが、あまりお勧めしません。

待ち桶

2つ目の候補地は竹やぶから少し離れたヒノキの植林地の下です。

スギ、ヒノキは、蜜源とはならないので、植林地の内部は待ち桶の設置場所としてはお勧めできません。
植林された面積が小さく、他は広葉樹の林になっているとしたら、植林地の周辺部分は日陰になっているため、その部分に待ち桶を置くのは適しています。

待ち桶

今回ヒノキ林の下側に、広葉樹が1本あったので、その根元に置くことにしました。
木の根元に置くときは、木の北東側から東側に設置することをお勧めします。
初夏になると葉が茂り根元は日陰になります。
太陽が低い朝夕は巣箱に日が差すこともありますが、西日が当たることは絶対に避けたほうが良いからです。

待ち桶

この木の根元にはつる性の植物が生えていました。
夏になるとさらに新たなつるが生えてきて枯れたつるに巻きついて手に負えなくなります。
今のうちにつる性の植物は綺麗に刈り取っておくことが大切です。

待ち桶

次の候補地も植林地の周辺部でした。
ただし植林された面積は小さく、その上には蜜源となる広葉樹林が広がっていたので、ここも置けそうな雰囲気でしたが、、、。
ゆうたさんが置く予定にしていたところのそばに、水道施設の大きなマスがありました。
こちらの集落では上水道が設備されている家もありますが、水道水に沢水や湧水を使っている家も少なくありません。
水道に使う沢水をパイプで引いてきて、一度大きなマスに貯めます。そして水に混じっている細かい砂を沈めてから家のほうへ引いているのです。
この水道のマスには常に水が流れていてコンクリートの空間に水音が響いています。常に騒音がする環境ではミツバチは入ってくれません。

待ち桶

畑をはさんだ反対側に、サクラの大木がありました。
この木の根元は待ち桶を置くのに最適です。

巣箱は3台ありますが、とりあえずこの周辺には2台設置。
あとの1台はちょっと離れたところに置いて、もし捕獲に成功したならば家のそばに移動することにしました。
この場合は2km以上離れたところに置く必要があります。
ニホンミツバチの行動半径は2kmと言われていますが、働き蜂はこの行動範囲の地図を完璧に覚えていて、巣箱の移動距離が2kmより小さいと、元に巣箱があったところへ戻ってしまいます。

待ち桶の設置場所の選定の様子を動画に撮りました。
是非ご覧ください。



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