前回の記事で切り離した重箱を家に運んで、蜂蜜の入った巣板を切り離します。
巣板は、数ミリほどの隙間を開けて平行に並んでいます。
この隙間は、働きバチが巣穴に蜜を入れたり、幼虫に餌を与えたりする作業スペースです。
巣板は巣箱の壁面や隣の巣板との固定のために、ところどころ蜜蝋で作られた棒状のスペーサーが入っています。
その部分を切り離すように、隙間に包丁をいれていきます。
重箱の中には、十字に落下防止棒が入っているので、それを避けるように包丁を入れていきます。
3枚目の写真は、巣板を取り出しているところですが、このようにして1枚ずつ巣板を切り離していきます。
ミツバチは集めてきた花の蜜を巣穴に入れて保管しますが、最初は水分が多い状態です。
糖度が低いと発酵しやすいので、働きバチは羽根であおって水分をとばして糖度を上げます。
そして糖度が充分にあがると蜜蝋で蓋をします。
こうして越冬のために保管しているのです。
採蜜のときはこの蜜蓋を切り落とす必要があります。
巣穴は巣板の両面に開いていますので、裏と表と両方の蜜蓋を切り落とします。
ミツバチの巣は六角形が重なった構造をしています。
これは非常に強度が高い構造になっていて、人間はこの構造からハニカム構造というものを考えた言われています。
巣板に透過光を当てて撮影した写真を観てください。
表と裏とちょうど六角形が半分重なるような構造をしていて、さらに強度が増しています。
それで両面に巣穴が開いているのです。
ハニカム構造については、下記ページを参照してください。
https://kasyu-kogyo.com/2019/04/27/honeycomb/https://kasyu-kogyo.com/2019/04/27/honeycomb/