越冬したミツバチで昨年採蜜していない巣箱はあるでしょうか。
もしこの春先に巣が大きく成長して、重箱の3段目までいっぱいになるようでしたら、分蜂が終了したら早い時期に採蜜することをお勧めします。
写真の重箱の右上の赤で囲った部分には幼虫の飼育にも貯蜜にも使われなくなった古い巣(=むだ巣)があります。
働き蜂は巣箱の中では、貯めている蜂蜜の管理や幼虫の育児の仕事に忙しく働いています。
働き蜂が働いている部分にはスムシはなかなか入り込めませんが、むだ巣の部分には働き蜂がいないので、簡単に入り込めます。
スムシはハチノツヅリガの幼虫でミツバチの天敵です。
スムシがたくさん侵入し、巣を食い荒らして大きくなるとミツバチは逃去してしまうこともあります。
そこで採蜜することによって、このむだ巣を除去することはスムシの被害を防ぐことにもなります。
梅雨入りしてしばらくすると蜜源植物が少なくなりますし、クリの花が咲きだすと蜜にきつい匂いがつくようになり、この蜂蜜を嫌うひとも多いです。分蜂が終了した巣箱は、今のうちに採蜜することをお勧めします。