ニホンミツバチ飼育日記

うちから3キロほど離れた空き家です。
都会に住んでいるご主人によると、昔、ここでニホンミツバチを飼っていたとのこと。

巣箱を置いて3年目でようやく探索蜂がやってきました。
3日ほど出入りしていましたが、

24日の木曜日にようやく入居。

無事育ってくれますように。


誘引剤

早くも桜の開花宣言が聞こえて来ました。
ただ、桜の花が咲いたからと言って、春が早く来たと焦らないでください。

桜の花芽は前年の夏にできると、休眠してしまいます。
この休眠を打ち破るためには寒さが必要になります。
今年は1、2月にかなり厳しい寒さで、桜の花芽の休眠打破が充分すすみました。
そして3月は初夏のような陽気が続きました。
このため、桜が開花しました。

桜の開花には、低温 ー> 高温 といった温度変化が必要になり、必ずしも春が来たという基準にはなりません。

とはいえ九州の南部のほうでは分蜂もそろそろ始まっています。

 

分蜂が始まっているところでは、手作りの誘引剤を作りましょう。
水1リットルに対して、砂糖200グラム、蜂蜜大さじ1、酢大さじ1を入れます。
この液を作っておき、ヤクルトの小瓶などに入れます。
ここへヤクルトを数滴垂らして1、2時間ほど暖かい日なたに置きます。
ヤクルトが入ると発酵が促進されるので、発酵臭がしてミツバチを誘引します。
アルミ箔の蓋には小さい穴を3、4個あけて、瓶の口を塞いでください。
こうしないとミツバチが中に入っておぼれてしまいます。

発酵臭は10日ほどでおさまってしまうので、交換してください。

 


待ち桶として使うときは、重箱2段のサイズが最適だと言われています。
ニホンミツバチを捕獲したのちは、そのまましばらく2段のまま飼育します。
巣箱内部の空間が狭いと、上の写真の黄色の矢印のように巣を横方向へ広げます。
捕獲してすぐに重箱を3段にすると、日本ミツバチは巣を横よりも縦方向へ伸ばそうとして細長くなることがあります。

重箱式巣箱の空間を効率的に使うためにも、しばらく2段で飼育してください。
赤い点線のように巣が大きくなったときに、赤い矢印の位置に空の重箱を挿入してください。

そのときに付属のボルトで固定します。

下の写真は、重箱3段に4段目を追加するときの様子です。
ニホンミツバチが営巣している巣箱は大変重いので、二人で行います。
もしお手伝いがいない場合は、持ち上げた巣箱をコンテナやブロックなどの平たいものの上に一旦おいておいて、空の重箱を追加します。
ニホンミツバチ重箱式巣箱
ニホンミツバチ重箱式巣箱



待ち桶

待ち桶を設置するときは、トタン板で巣箱の雨よけをします。

トタン板

トタンの波板は幅が60センチ、長さ6尺(180センチ)のものが1000円前後でホームセンターで売っています。

トタン板

これを金切バサミで長さ45〜55センチくらいに切断します。
金切バサミは大きいもののほうが使い易いです。
作業は必ず軍手をしてください。

雨よけ

巣箱にトタンを被せたら、ビニールハウスに使うナイロンコード(マイカ線)で固定します。
コードの長さは、後で重箱を増設したときにも使えるように長めにしてください。

雨よけ

ボルトを通す穴にコードを通して、3重から4重に結びます。

雨よけ

雨よけ

雨よけ

トタン板に擦れる部分は、ガムテープなどで補強してコードが切れないようにします。


菜の花

うちの近くの野生の菜の花。
いつもならばもう咲いていてミツバチも来ているのに、今年はまだ小さいままです。

下の写真は昨年の3月1日の同じところの様子。
今年は寒かったですね。

菜の花


巣箱はスギ板で作っていますが、新品の巣箱は匂いがするので雨ざらしなどして匂いを抜きます。
匂い抜きには必ず流水を使うようにしてください。
溜まった水に浸けても、効果はありません。
うちでは大量の巣箱の匂い抜きをするときに、写真のような500リットルの容量のローリータンクを使います。
開口部が34センチ以上あれば、重箱ならタテにして入ります。
重箱と天板が9台分入ります。

このようにホースを底に当てるようにして水を入れて行きます。
ただし中で巣箱が浮いて来ますので、実際は下のようにタンクには蓋をして、蓋に穴をあけておいてホースを差し込みます。

流水の量にもよりますが、10日ほどで匂いは抜けます。


今年はまだまだ寒く、例年より遅いのですが春になり最初に咲く花たちがほころびはじめました。

フクジュソウ

フクジュソウのつぼみです。
大切な花粉源です。

ロウバイ

ロウバイのつぼみです。
咲くとミツバチがやってきます。

ネコヤナギ

こちらはネコヤナギ。
雄花と雌花がありますが、雄花は花粉を雌花は蜜を出します。

蜜源の花は下記の本が参考になります。



待ち桶の準備をしました

先日、水洗いして乾かしてあった巣箱にミツロウを塗布して待ち桶の準備をします。

天板天板

天板には採蜜した後の巣クズをバーナーで溶かしてスクレーパーで塗りつけます

カビ

水洗いだけでは落ちないカビはかるく炙ってやります

バーナー

バーナーはこれです
ミツロウを溶かしてフシ穴を埋めたりするときにも便利です。

テープテープ

重箱を固定するときは、ガムテープの縁を少し折って剥がしやすいようにします。

テープ

発着台の部分です。

ヒビ
ヒビ

長年使用しているとヒビ割れがでてきます。光が入るとよくないので、こうやってふさぎます。
ヒビ
ヒビ

フシにできているヒビも、もし貫通しているようならば塞ぎます。
テープ
テープ

巣門の前に黄色いテープを取り付けます。

やまみつたちは嗅覚だけではなく、視覚でも巣を探しています。
テープ
テープ

 

タッカーと呼んでいるホッチキスのような道具です。ホームセンターでも売っています。

 

待ち桶

これで待ち桶の準備ができました。
南信州では分蜂は4月なかばくらいから始まりますので、今月中には設置します。

ミツバチ

だいぶ暖かくなり、巣から出入りしている時間も多くなってきました。

 

 


今年の冬は寒さが厳しいですが、そろそろ待ち桶の準備をします。

ニホンミツバチを捕獲するためには、分蜂の季節の前に待ち桶を設置しなければなりません。

昨年設置した巣箱はカビが生えたり汚れたりしているので、とりあえず水洗いします。
重箱
重箱
カビを削る

日陰の風通しが良いところでよく乾かします。

新品の巣箱も雨ざらしするために置いてあります。

重箱


この冬は日本海側では大変雪が多いようです。

こちら南信州では雪は少ないのですが、年によっては大雪が降ることもあります。

雪が降った時は下の写真のように巣門の周りだけでも雪かきをしてください。

冬でもニホンミツバチは、脱糞のために巣箱から出て来ますので、巣門の前を開けておくことは大切です。

 


新品の巣箱は杉の香りが強く、やまみつがなかなか居着いてくれません。
そこで、ボルト類を外して、日陰で雨ざらしにします。

もし水が流れる水槽や池があれば、沈めても良いです。
水が溜まっていると、杉板から出た成分が巣箱に戻ってしまいます。

強い日差しがあると板が割れてしまうことがあるので、注意してください。

2月、梅の花が咲き出す頃にはニホンミツバチが動き始めます。
雨ざらしした巣箱を日陰で1週間ほど乾燥させて、ミツロウを塗布して組み立てて待ち桶としてニホンミツバチが来そうなところへ設置します。

来年初頭に詳しい説明を投稿します。

ただいま、巣箱ご購入の方に採蜜後の巣クズをサービスしています。
ミツロウとしてお使いください。
ヤマト運輸が昨年10月に値上げしましたが、送料はj1月14日まで据え置きにします。

巣クズの詳細はこちら

 


待ち桶は数が多いほうが、ニホンミツバチの捕獲の確率は上がります。

巣箱を作っていると、ヒビ割れ、節穴などがあり、正規品として販売できないものができてきます。

これら2級品でも少し補修すれば、充分巣箱として使うことができますので、待ち桶として最適な大きさ重箱2段のセットでお値打ち価格で販売します。

待ち桶用2級品

 

アク抜きの雨ざらしをしてから補修作業をしてください。

貫通した穴やヒビ割れは、中に光が入るとやまみつがいやがりますので、

ガムテープで塞ぎます。

これらの貫通した節穴の内側は、

クリアファイルなどの薄いプラスチックの板とタッカー(ホームセンターで販売しています)でふさぐか、

ミツロウを溶かして埋め、スクレーパーを使って平にならします。

天板のひび割れも、ガムテープでふさぎます

 

重箱2段をガムテープで固定して待ち桶として設置してください。

巣箱の補修には

もし、捕獲に成功したら下記のオプションセットをご購入いただき、重箱3段にしてください。

待ち桶用2級品の販売はこちら


幸いなことに今年は天敵のスズメバチが非常に少ないです。
巣を見つけても小さく、働き蜂の数も少ないのです。

こちらではトラップは必要ないのですが、スズメバチが多いところは巣箱から数m離れたところにトラップを仕掛けてください。

オオスズメバチは非常事態になると、仲間を呼ぶフェロモンを出します。
そこで、粘着式のネズミ採りに、オオスズメバチを活きたまま貼り付けるとそこへ次々とやってきます。

ペットボトルに直径1センチほどの穴をあけ、底の方に誘引の液体を入れます。
ブドウジュース3に対して、焼酎1の割合で混ぜたものが効果があるようです。


12月になりました。こちら南信州の山間地では最低気温がマイナスになる日があります。
寒くなるとニホンミツバチは気が荒くなるので、巣箱に近づくときは暖かい昼間、必ず面布を被って作業してください。

花が終わり巣を整形する必要がなくなったのに、巣屑がたくさん落ちることがあります。
冬の間に固まってじっとしている空間を作るために、巣板と巣板の隙間を広げています。

働き蜂の寿命は夏の活動的な時期では1ヶ月ほどですが、冬は女王蜂が産卵を止めているため来春まで寿命を延ばさなくてはなりません。
そこで冬は巣板の隙間にじっと固まって活動量を下げています。

寒いからと言って巣箱を暖かいところに移動したり、毛布をかけてしまうと巣の温度が上がり活動的になって寿命が縮んでしまいます。

こちらではもう少ししたら、荷造り用のプチプチシートを1枚、重箱の部分だけに巻いてやります。

巣箱の空間を狭くすることによって、温度が下がらないようにします。


巣門を段ボールでふさいで、風が入らないようにします。
冬でも脱糞のために巣箱から出入りしますので、少しだけ空けておきます。

春になってミツバチたちが活動しはじめると、段ボールを自分たちでかじって出入り口を広げます。


胴式巣箱と重箱式巣箱

胴式巣箱(手前)で飼育していたニホンミツバチを重箱式巣箱(奥のほう)にそっくり移して胴式巣箱の採蜜をしました。

はしごを斜めに配置して、斜面下側に胴式巣箱を上下逆さにして設置します。重箱式巣箱は上下そのままで違いの底板を外した状態でつなぎます。隙間があれば、新聞紙でふさいで女王蜂が逃げないようにします。女王蜂さえ移動してくれれば大丈夫です。両方の巣箱の巣門もふさいでおきます。

日本ミツバチ

両方の巣箱の底の部分をつなげます。

ニホンミツバチの採蜜

胴式の巣箱からミツバチが出て来ています。この巣門もふさいでおきます。

 

日本蜜蜂

胴式巣箱の天板のビスを外しますが、天板はミツロウで固まっていますので、包丁を使って剥がします。

1本の包丁をクサビのようにカドに差し込んでおいて、隙間を作り、そこへもう1本の包丁を差し入れて巣を切っていきます。
ニホンミツバチの巣箱

天板が少しずつはがれていきます。
蜂蜜を採る

天板は2枚の板をつないでありました。まず1枚板を外しました。
ニホンミツバチの蜂蜜

ミツバチはハッカ油の匂いを嫌うので、外した天板部分から揮発したハッカ油を吹き入れます。

ミツバチは上のほうへ移動する習性があるので、ハッカ油に追われて重箱式巣箱のほうへ移動して行きます。
ニホンミツバチの重箱式巣箱

天板が全部外れました。左上の巣板から順々に包丁で切り取っていきます。
ニホンミツバチ

蜂蜜が充分に入った巣板です。
重箱式巣箱の販売

全部外しました。

ミツバチたちはこちら側の巣箱に残っています。ハッカ油を吹き入れて重箱式巣箱のほうへ移動させます。

逃去防止器を取り付けて女王蜂が逃げないようにします。


ニホンミツバチの重箱式巣箱で、ハチミツを採取する方法です。

巣箱の巣門をアミでふさぎます。これは採蜜時に振動を与えると巣箱の中でニホンミツバチが興奮して巣門から出てくることがあるからです。

まず天板の上を叩いて、最上段の重箱から下の方へミツバチを追いやります。

天板を切り離しますが、冷凍食品用や、パン切り用のノコギリがついた包丁を使います。
小さな包丁をクサビに入れて、天板との間に隙間を作ります。
天板は最初に巣を作るところなので、ミツロウでしっかり固定されているのでかなり硬いです。

天板にはミツロウが盛り上がっているので、こそげ落とします。
このときに予備の天板があるとすぐに使えて便利です。

天板を外したときは数十秒ほどそのままおき、光を巣箱内部に充分に入れます。
やまみつたちは光をきらうので、さらに巣箱の下の方へ移動します。

最上段の重箱を切り離します。
この部分はだいぶ柔らかいです。

重箱を切り離したところです。

ここではやまみつたちが出てこないうちに、すぐに天板を戻します。

蜂蜜がたっぷり入った重箱です。
ひとつの重箱で、最高2升ほどの蜂蜜がとれることもあります。

巣の板を一枚ずつ切り取っていきます。

やまみつが盛んに寄ってくるので、息を吹きかけて飛ばして作業します。

バケツに入れます。

空のバケツにザルを乗せて、その中に巣板を崩しながら入れます。

巣板はその中心に壁があり、両面から蜂蜜を蓄えているので、巣板の2箇所に包丁を入れます。

この状態で2日ほどおけば蜂蜜が濾されます。

蜂蜜にまみれて動けなくなった、ミツバチがたくさんいます。

水をはったボウルを用意して洗ってやります。

羽が乾くと飛んでいきます。

巣板を外した空の重箱は、一番下に戻します。

最後は逃去防止器をはめておきます。


ニホンミツバチを捕獲した巣箱を、家のそばに置きたいということがあると思います。

ニホンミツバチの行動半径は約2キロと言われています。
この2キロの範囲の地図は働き蜂の頭の中に入っています。
そのため行動範囲が重なるところへ移動すると、元に巣箱のあったところへ戻っていってしまいます。

もし巣箱を移動するならば、2キロ以上は離してください。
それ以下の移動の場合は、いったん別の場所に移動しそこで2週間程度飼育してから、再度移動するという方法があります。

移動中の最大のトラブルは、巣が振動などで落下することです。
そこで移動の作業は早朝、できるだけ涼しいうちに行います。
また、車の中で巣箱からミツバチが飛び出さないように、巣箱の隙間をふさぎます。

 

巣門を網でふさぎます。早朝暗いうち、あるいは前日の日没後にふさぐとまだ働き蜂が巣を飛び出していません。

やまみつやの重箱式巣箱の底板は乾燥していると縮んでいます。
もし底板と巣箱に隙間がある場合は、ガムテープで目張りします。
底板は外れるようになっているので、ガムテープで固定することによって、外れないようにします。

扉の出入り口もガムテープでふさぎます。
また、扉が車の中で外れないように扉を固定します。

 

できるだけ振動をさけるため座布団などを敷いてからシートに固定します。
このときは数十キロ移動しました。
短い距離なら布団は必要ないでしょう。

移動したのち巣箱を設置しますが、念のため逃去防止器を取り付けます。
逃去防止器をつけるときは、扉の丸穴、底板の隙間を塞いだままにしておいてください。

逃去防止器は巣箱にぴったり沿わせてください。
1週間ほどで外します。


自然巣の中のニホンミツバを捕獲する様子

自然巣の様子

うちの裏手の道沿いに使われなくなった水道施設のマスが放置されています。

自然巣から出て来たミツバチ

分厚いコンクリートに囲まれた空間は、温度変化が少ないのでニホンミツバチが好んで巣をかけるところです。
捕獲のための道具

数年前ですが、ここへ住み着いたニホンミツバチを重箱式巣箱へ捕獲しました。

作業は、早朝に行ないます。

準備するものは重箱を2段にしてガムテープで固定した、重箱式巣箱。
もちろん巣門はネットで塞いでいます。また、底板に隙間がある場合はそこも塞いでおきます。
柄杓。
真水を入れたスプレー。これは蜂が興奮したときに吹き付けるとおとなしくなるためです。
天板固定用のガムテープ、逃去防止器、網のついた帽子である面布、薄手のゴム手袋。

ホームセンターで売っている、猫よけ防止の剣山のようなものも用意します。これは巣箱の底板にガムテープなどで固定しておきます。
巣を開ける

まずマンホールを開けて中の様子を確認します。
巣板

マンホールが逆さに開くので、蓋の裏側に張り付いたミツバチたちの巣も逆さになります。

柄杓ですくうニホンミツバチ

柄杓でミツバチの群れをすくって、天板を外した巣箱に入れます。
天板をすぐに乗せて閉じ込めます。

ニホンミツバチ

ミツバチが興奮したら、スプレーで水を吹き付けるとおとなしくなります。

ニホンミツバチ

ある程度閉じ込めたら、女王蜂が残っていないか確認します。

ニホンミツバチ

マンホールにあった巣を、切り取って猫よけに刺して立ててやります。

 

ニホンミツバチ

逃去防止器を取り付けます。
このときに扉の穴、底板の隙間など女王蜂が逃げ出す可能性のあるところはガムテープで塞ぎます。

ニホンミツバチ

しばらく天板の隅でじっとしています。