ニホンミツバチの巣箱の移動

ニホンミツバチを捕獲した巣箱を、家のそばに置きたいということがあると思います。

ニホンミツバチの行動半径は約2キロと言われています。
この2キロの範囲の地図は働き蜂の頭の中に入っています。
そのため行動範囲が重なるところへ移動すると、元に巣箱のあったところへ戻っていってしまいます。

もし巣箱を移動するならば、2キロ以上は離してください。
それ以下の移動の場合は、いったん別の場所に移動しそこで2週間程度飼育してから、再度移動するという方法があります。

移動中の最大のトラブルは、巣が振動などで落下することです。
そこで移動の作業は早朝、できるだけ涼しいうちに行います。
また、車の中で巣箱からミツバチが飛び出さないように、巣箱の隙間をふさぎます。

 

巣門を網でふさぎます。早朝暗いうち、あるいは前日の日没後にふさぐとまだ働き蜂が巣を飛び出していません。

やまみつやの重箱式巣箱の底板は乾燥していると縮んでいます。
もし底板と巣箱に隙間がある場合は、ガムテープで目張りします。
底板は外れるようになっているので、ガムテープで固定することによって、外れないようにします。

扉の出入り口もガムテープでふさぎます。
また、扉が車の中で外れないように扉を固定します。

 

できるだけ振動をさけるため座布団などを敷いてからシートに固定します。
このときは数十キロ移動しました。
短い距離なら布団は必要ないでしょう。

移動したのち巣箱を設置しますが、念のため逃去防止器を取り付けます。
逃去防止器をつけるときは、扉の丸穴、底板の隙間を塞いだままにしておいてください。

逃去防止器は巣箱にぴったり沿わせてください。
1週間ほどで外します。



この記事へのコメント 2件

  1. jirocho

    on 2017年4月30日 at 6:20 PM - 返信

    ボチボチ暖かくなって来てやまみつも活動する時期になって来たと思いますが、和合地区でのミツバチの姿は見かけますか?

    今思えば、一昨年僕が今置いてある椿の木の下にあった
    友春さんの巣が一番元気だった様に思います。あのまま置いとけば良かったのに、自宅に巣を移してしまい、上に書いてある様に2km以内だから逃げられたのでしょうね?
    唯一残っていたお墓の所の巣も中で巣が落ちてしまい、結局逃げられてしまい残念だったなあ(´・ω・`)

    • yoshida

      on 2017年5月1日 at 5:29 AM - 返信

      jirocho 様

      コメントありがとうございます。
      残念ながらあまり見かけないというのが正直なところです。
      ここのところまた朝が急に冷えるようになり、一昨日は霜がおりました。
      周囲の人に聞いても分蜂は遅れているようです。

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