巣箱のこと

やまみつやの重箱式巣箱の使い方

・巣箱を雨ざらしにしてアク抜きする


やまみつやの巣箱の材料は、地元のスギ板です。
新しいスギ板は木の香りが強い。人間にとっては良い香りのスギ板も、やまみつにとってはあまり良くありません。
やまみつやでは加工する前に、材料を雨ざらし、あるいは流水に浸してアク抜きをしています。
が、加工する過程で表面を削るためどうしても新品の巣箱は香りがしてしまいます。
そこで、購入された巣箱はボルトをはずした後(錆びてしまうので)、雨にさらして匂いを抜きます。
このときに注意することは、あまり陽があたらないところに置くということ。
たっぷり水を吸った板を、急激に乾燥させるとヒビが入ったり、割れたりするからです。
巣箱の下に角材やコンテナを敷いて濡れた土が当らないようにすること。
雨ざらしにする期間ですが、1ヶ月くらいで充分だと思います。目的は匂い消しなので、雨が続くようならばそれより短くても大丈夫。
雨ざらしが終わった巣箱は軽く洗って軒下で日陰干しにし、乾いたら待ち桶として設置します。
分蜂が始まる半月くらい前には待ち桶を設置したいのですが、分蜂のピークは始まってから半月ほどくらいしてからなので、分蜂開始と同時に待ち桶を置いてもまだ大丈夫だと思います。
分蜂が始まるのが九州だと3月末くらい、こちら南信州の山間地では4月末くらいです。
とはいえ、春になり蜂が活動を始めれば、待ち桶を設置する効果がありますので、早めに巣箱を用意するに越した事はないでしょう。

保存