カテゴリー: 飼育日記

やまみつやのある南信州の山間地では、まだ紅葉は残っているものの、このところ急に寒さが厳しくなってきて、車のフロントガラスが凍るほどになりました。
それでも昼間に陽が照るとミツバチは動き出します。

こういったところでは、最後の餌やりをします。

ホームセンターに売っている厚み5〜10ミリのスポンジと、タッパーや大きさが20センチほどのコンテナーを用意します。

コンテナより5ミリほど小さくスポンジを切ります。

砂糖1キロに対して水700C.C.ほどに溶いた砂糖水を入れてからスポンジを浮かべます。
ミツバチはこのスポンジの上に乗って、砂糖水を吸います。

巣箱の中に入れてあげてください。

砂糖1キロで作った餌を2、3回に分けてやってください。


幸いなことに今年は天敵のスズメバチが非常に少ないです。
巣を見つけても小さく、働き蜂の数も少ないのです。

こちらではトラップは必要ないのですが、スズメバチが多いところは巣箱から数m離れたところにトラップを仕掛けてください。

オオスズメバチは非常事態になると、仲間を呼ぶフェロモンを出します。
そこで、粘着式のネズミ採りに、オオスズメバチを活きたまま貼り付けるとそこへ次々とやってきます。

ペットボトルに直径1センチほどの穴をあけ、底の方に誘引の液体を入れます。
ブドウジュース3に対して、焼酎1の割合で混ぜたものが効果があるようです。


胴式巣箱と重箱式巣箱

胴式巣箱(手前)で飼育していたニホンミツバチを重箱式巣箱(奥のほう)にそっくり移して胴式巣箱の採蜜をしました。

はしごを斜めに配置して、斜面下側に胴式巣箱を上下逆さにして設置します。重箱式巣箱は上下そのままで違いの底板を外した状態でつなぎます。隙間があれば、新聞紙でふさいで女王蜂が逃げないようにします。女王蜂さえ移動してくれれば大丈夫です。両方の巣箱の巣門もふさいでおきます。

日本ミツバチ

両方の巣箱の底の部分をつなげます。

ニホンミツバチの採蜜

胴式の巣箱からミツバチが出て来ています。この巣門もふさいでおきます。

 

日本蜜蜂

胴式巣箱の天板のビスを外しますが、天板はミツロウで固まっていますので、包丁を使って剥がします。

1本の包丁をクサビのようにカドに差し込んでおいて、隙間を作り、そこへもう1本の包丁を差し入れて巣を切っていきます。
ニホンミツバチの巣箱

天板が少しずつはがれていきます。
蜂蜜を採る

天板は2枚の板をつないでありました。まず1枚板を外しました。
ニホンミツバチの蜂蜜

ミツバチはハッカ油の匂いを嫌うので、外した天板部分から揮発したハッカ油を吹き入れます。

ミツバチは上のほうへ移動する習性があるので、ハッカ油に追われて重箱式巣箱のほうへ移動して行きます。
ニホンミツバチの重箱式巣箱

天板が全部外れました。左上の巣板から順々に包丁で切り取っていきます。
ニホンミツバチ

蜂蜜が充分に入った巣板です。
重箱式巣箱の販売

全部外しました。

ミツバチたちはこちら側の巣箱に残っています。ハッカ油を吹き入れて重箱式巣箱のほうへ移動させます。

逃去防止器を取り付けて女王蜂が逃げないようにします。


ニホンミツバチの重箱式巣箱で、ハチミツを採取する方法です。

巣箱の巣門をアミでふさぎます。これは採蜜時に振動を与えると巣箱の中でニホンミツバチが興奮して巣門から出てくることがあるからです。

まず天板の上を叩いて、最上段の重箱から下の方へミツバチを追いやります。

天板を切り離しますが、冷凍食品用や、パン切り用のノコギリがついた包丁を使います。
小さな包丁をクサビに入れて、天板との間に隙間を作ります。
天板は最初に巣を作るところなので、ミツロウでしっかり固定されているのでかなり硬いです。

天板にはミツロウが盛り上がっているので、こそげ落とします。
このときに予備の天板があるとすぐに使えて便利です。

天板を外したときは数十秒ほどそのままおき、光を巣箱内部に充分に入れます。
やまみつたちは光をきらうので、さらに巣箱の下の方へ移動します。

最上段の重箱を切り離します。
この部分はだいぶ柔らかいです。

重箱を切り離したところです。

ここではやまみつたちが出てこないうちに、すぐに天板を戻します。

蜂蜜がたっぷり入った重箱です。
ひとつの重箱で、最高2升ほどの蜂蜜がとれることもあります。

巣の板を一枚ずつ切り取っていきます。

やまみつが盛んに寄ってくるので、息を吹きかけて飛ばして作業します。

バケツに入れます。

空のバケツにザルを乗せて、その中に巣板を崩しながら入れます。

巣板はその中心に壁があり、両面から蜂蜜を蓄えているので、巣板の2箇所に包丁を入れます。

この状態で2日ほどおけば蜂蜜が濾されます。

蜂蜜にまみれて動けなくなった、ミツバチがたくさんいます。

水をはったボウルを用意して洗ってやります。

羽が乾くと飛んでいきます。

巣板を外した空の重箱は、一番下に戻します。

最後は逃去防止器をはめておきます。


ニホンミツバチを捕獲した巣箱を、家のそばに置きたいということがあると思います。

ニホンミツバチの行動半径は約2キロと言われています。
この2キロの範囲の地図は働き蜂の頭の中に入っています。
そのため行動範囲が重なるところへ移動すると、元に巣箱のあったところへ戻っていってしまいます。

もし巣箱を移動するならば、2キロ以上は離してください。
それ以下の移動の場合は、いったん別の場所に移動しそこで2週間程度飼育してから、再度移動するという方法があります。

移動中の最大のトラブルは、巣が振動などで落下することです。
そこで移動の作業は早朝、できるだけ涼しいうちに行います。
また、車の中で巣箱からミツバチが飛び出さないように、巣箱の隙間をふさぎます。

 

巣門を網でふさぎます。早朝暗いうち、あるいは前日の日没後にふさぐとまだ働き蜂が巣を飛び出していません。

やまみつやの重箱式巣箱の底板は乾燥していると縮んでいます。
もし底板と巣箱に隙間がある場合は、ガムテープで目張りします。
底板は外れるようになっているので、ガムテープで固定することによって、外れないようにします。

扉の出入り口もガムテープでふさぎます。
また、扉が車の中で外れないように扉を固定します。

 

できるだけ振動をさけるため座布団などを敷いてからシートに固定します。
このときは数十キロ移動しました。
短い距離なら布団は必要ないでしょう。

移動したのち巣箱を設置しますが、念のため逃去防止器を取り付けます。
逃去防止器をつけるときは、扉の丸穴、底板の隙間を塞いだままにしておいてください。

逃去防止器は巣箱にぴったり沿わせてください。
1週間ほどで外します。


待ち桶として使うときは、重箱2段のサイズが最適だと言われています。
ニホンミツバチを捕獲したのちは、そのまましばらく2段のまま飼育します。
巣箱内部の空間が狭いと、上の写真の黄色の矢印のように巣を横方向へ広げます。
捕獲してすぐに重箱を3段にすると、日本ミツバチは巣を横よりも縦方向へ伸ばそうとして細長くなることがあります。

重箱式巣箱の空間を効率的に使うためにも、しばらく2段で飼育してください。
赤い点線のように巣が大きくなったときに、赤い矢印の位置に空の重箱を挿入してください。

そのときに付属のボルトで固定します。

下の写真は、重箱3段に4段目を追加するときの様子です。
ニホンミツバチが営巣している巣箱は大変重いので、二人で行います。
もしお手伝いがいない場合は、持ち上げた巣箱をコンテナやブロックなどの平たいものの上に一旦おいておいて、空の重箱を追加します。
ニホンミツバチ重箱式巣箱
ニホンミツバチ重箱式巣箱


うちの裏手の道沿いに使われなくなった水道施設のマスが放置されています。

分厚いコンクリートに囲まれた空間は、温度変化が少ないのでニホンミツバチが好んで巣をかけるところです。

数年前ですが、ここへ住み着いたニホンミツバチを重箱式巣箱へ捕獲しました。

作業は、早朝に行ないます。

準備するものは重箱を2段にしてガムテープで固定した、重箱式巣箱。
もちろん巣門はネットで塞いでいます。また、底板に隙間がある場合はそこも塞いでおきます。
柄杓。
真水を入れたスプレー。これは蜂が興奮したときに吹き付けるとおとなしくなるためです。
天板固定用のガムテープ、逃去防止器、網のついた帽子である面布、薄手のゴム手袋。

ホームセンターで売っている、猫よけ防止の剣山のようなものも用意します。これは巣箱の底板にガムテープなどで固定しておきます。

まずマンホールを開けて中の様子を確認します。

マンホールが逆さに開くので、蓋の裏側に張り付いたミツバチたちの巣も逆さになります。

柄杓でミツバチの群れをすくって、天板を外した巣箱に入れます。
天板をすぐに乗せて閉じ込めます。

ミツバチが興奮したら、スプレーで水を吹き付けるとおとなしくなります。

ある程度閉じ込めたら、女王蜂が残っていないか確認します。

マンホールにあった巣を、切り取って猫よけに刺して立ててやります。

 

逃去防止器を取り付けます。
このときに扉の穴、底板の隙間など女王蜂が逃げ出す可能性のあるところはガムテープで塞ぎます。

しばらく天板の隅でじっとしています。


巣箱を掃除していると、写真のような3ミリほどの丸いものがありました。

これはオス蜂の巣の蓋です。(写真をクリックすると大きくなります)

ニホンミツバチに限らず、セイヨウミツバチでも働き蜂の性別はメスです。

上の写真の黒いものがオス蜂です。

働き蜂より少し大きいです。

交尾のためだけにこの分蜂の時期、つまり新しい女王蜂が生まれてくる季節にオス蜂は生まれて来ます。

オス蜂が最初に誕生してから、3〜4週間ほどでその蜂群は分蜂します。


やまみつやのある南信州和合の集落では、昔はニホンミツバチを飼っている家が多かったそうです。

下の写真は、今は亡きおじいさんがやまみつを飼っていたという家で、それぞれ何度も捕獲に成功している場所です。
やまみつやの重箱式巣箱を設置しました。
ニホンミツバチ巣箱

一見陽当たりが良いように見えますが、家の軒下で、これからの季節は太陽がだんだん高度を上げるため、すぐに陽が当たらなくなります。
ニホンミツバチ巣箱

この写真は大きな柿の木の下ですが、新芽が出て葉が茂ると陽影になります。

ニホンミツバチは、そういう変化を知っていて住む場所を見つけます。
暑い夏には日陰になって温度が上がらないこと。

ミツロウで作った巣は暑さに弱いのです。

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浜松のフルーツパークへ行って待ち桶を設置してきました。

ニホンミツバチ 巣箱

陽当たりがなく、風が弱いところ。ここは以前も捕獲したところ。
日本ミツバチ 巣箱

ここは初めて設置するところ。
中央の立ち木の根元に見える緑色の部分は、伏流水が湧き出ていてコケが生えているところです。
ミツバチは水を沢山必要とするので、このような綺麗な水が出ているところは良いはず。と思うのですが。。。

アーモンドの花が咲き出していました。

ところが、浜松で3月下旬になっても冷たい風が吹いています。
ちょっとここのところ朝晩冷えるようになって、分蜂は遅れ気味かもしれません。

アーモンドはミツバチが好んで訪れる花です。

寒い風の中、セイヨウミツバチがいました。

日本ミツバチもみかけましたが、撮影できず残念。

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