重箱式巣箱の採蜜〜前編

採蜜

土曜日に重箱式巣箱の採蜜をしました。
採蜜作業にあたって用意するものです。

タライ、逃去防止器、刷毛、カバー付きゴム手袋、ウチワ、アミ付き帽子、ビニール手袋、蓋付きバケツ、燻煙器、ハッカ油、予備天板、ザル、包丁2本。

タライ、これは切り取った重箱を入れて運ぶのに使います。
蓋付きのバケツとザルがちょうど乗るバケツ、これも蓋付きのほうが良いです。
蓋付きにするのは、採蜜作業しているスズメバチが飛来することがあり、

西洋蜜蜂の養蜂家が使う、燻煙器。ハッカ油を染み込ませたティッシュを入れてミツバチを移動させるのに使います。これはうちわでも充分に代用できます。

予備天板。最初にミツバチが住んでいる巣箱の天板を切り取るのですが、この部分は一番重量がかかるので、ミツロウが硬くなっています。そのために包丁が逃げて切り取った天板の内側に、ミツロウの巣の切れ端が厚く残ってしまいます。一方採蜜する重箱1段目と2段目の境は柔らかく、まっすぐに切ることができるので断面は平坦になります。平坦な断面にミツロウの切れ端が残った天板を乗せると、ミツバチの巣を圧迫することになってしまいます。そこで天板のミツロウを削り取って乗せる必要があるのですが作業中はその余裕がないので、できれば予備の天板を用意することをおすすめします。

逃去防止器。採蜜作業のあとはミツバチが逃去する可能性が大きいので、しばらく取り付けておきます。

網付きの帽子。カバー付きのゴム手袋。長靴。作業中はミツバチが身体中にまとわりつきます。袖口やズボンの裾からミツバチが入ってくると刺される可能性があります。

包丁2本。冷凍食品やパンを切るときに使うノコギリ状の刃がついたものがおすすめです。

刷毛。ミツバチを移動させるのに使います。

採蜜

作業は早朝やりますが、前日の日の入り後1時間か、当日の日の出前に巣門をアミで塞いでおきます。また、扉の丸穴も出入りできないように塞ぎます。これは重箱を切り取っている時にミツバチが巣箱の中で興奮状態になり激しく出入りすることがまれにあるので、これを防ぐためです。

採蜜

以前は最初に天板を叩いてミツバチを下の方に移動させていました。

しかし、採蜜作業自体がミツバチにはストレスになるのに、さらにほかのことでストレスを与えるのはかわいそうだ、という話しがあり、それはやめました。天板を外して光を入れることと、風を送ることで、ミツバチたちは充分移動できます。

天板の押さえ棒を固定しているナットを外して押さえ棒を外してから、天板の隅の角に1本の包丁をくさびになるように差し込みます。

採蜜

少し隙間ができるので、そこへもう1本の包丁を差し入れます。

採蜜

重箱の外側の寸法は30センチX30センチなので、包丁は刃渡りが15センチ以上あれば、刃が中心まで届き完全に切り離すことが可能です。

採蜜

天板の切り離しができました。
光が入ることによって、ミツバチたちは巣箱の下の方へ移動していきます。

採蜜

巣箱の一番上の部分はミツロウが硬くなって天板にしっかり固定されているので、どうしても天板に巣が残ってしまい、盛り上がっています。

採蜜

ハッカ油を染み込ませたティッシュを入れた燻煙器でハッカの香りの風を送って、さらにミツバチを重箱の下の方へ追いやります。

採蜜

燻煙器がないときは、ティッシュの上からウチワであおいで風を送ります。

採蜜

最上段の重箱を切り離します。天板のときと同じように角にくさびの包丁を入れておきできた隙間からもう一本の包丁を差し入れます。
天板のときと違ってこちらはやわらかいので、まっすぐに楽に切ることができます。

採蜜

重箱を切り離しました。
断面が平らなので、ここにさきほどのミツロウが盛り上がって残った天板を置くと巣板が圧迫されてしまい、あまりよくありません。

先ほどの天板のミツロウを削り取るか、もう一枚の天板を使います。

採蜜

今回は、すのこの試作品を載せました。
天板の下に空間を作り、そこへアカリンダニ対策のメントールを置きます。

採蜜

採蜜

採蜜

採蜜の様子を動画にして youtube にアップしました。ぜひチャンネル登録お願いします。

https://www.youtube.com/channel/UCR89Y5LF4oFKHpWXVyqhsdA/



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