4月28日に入居した巣箱の6月2日の様子です。
捕獲してちょうど1ヶ月になります。
天板が少し見えていますが、横方向へは順調に拡がっています。
待ち桶は重箱2段で設置して、そのまま飼育しています。
重箱の3段目の継ぎ足しは、あとしばらくは待ちます。
もう少し、重箱の2段目の落下防止棒が隠れるまで、このまま飼育しておきます。
この状態だとまだ天板がよく見えるので、横方向の空間がだいぶあります。
早いうちに3段目を継ぎ足しすると、巣箱の縦方向の空間が長くなり、ミツバチたちは横方向より縦方向に巣を成長させていくので、巣箱の空間に隙間ができてしまいよくありません。
重箱の継ぎ足しはぎりぎりまで待ってください。
なお、継ぎ足しにつかう重箱は、雨ざらし、匂い抜きなどの処理は必要ありません。
新しい重箱の継ぎ足しのタイミングについては下記ページも参考にしてください。
お問い合わせでよくある質問が、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの見分けかたの違いは?というものです。
こちらの写真は西洋蜜蜂です。写真をクリックすると大きくなります。
そしてこちらが日本蜜蜂。
セイヨウミツバチの胴体はオレンジ色ですが、ニホンミツバチは黒っぽい色をしています。
また、大きさはセイヨウミツバチのほうが若干大きいです。
しかし、どちらかのミツバチだけをみると、色も大きさもなかなか区別することは難しいです。
私が判断材料としているのは、胴体に複数ある縞模様です。
セイヨウミツバチは縞模様の幅が頭のほうにいくほど狭くなり、ぼやけています。
それに対してニホンミツバチは縞模様の幅が同じで、どこの縞も黒くくっきりしています。
写真を拡大して観てみてください。
セイヨウミツバチの巣箱が近くにあると、夏や初冬の蜜源植物が少ない季節にニホンミツバチの巣箱にセイヨウミツバチが盗蜜に来ることがあります。
セイヨウミツバチのほうが強いので、たいていは巣箱に侵入されて蜜を持っていかれ、ニホンミツバチは逃去してしまいます。
そんな時は、逃去防止器を巣門に取り付けてください。
ニホンミツバチの働き蜂がぎりぎり通れる幅に作ってありますので、胴体が少し大きいセイヨウミツバチは入れません。
盗蜜対策になります。
逃去防止器はこちらです。
http://yamamitsuya.com/product/boushiki/
越冬したミツバチで昨年採蜜していない巣箱はあるでしょうか。
もしこの春先に巣が大きく成長して、重箱の3段目までいっぱいになるようでしたら、分蜂が終了したら早い時期に採蜜することをお勧めします。
写真の重箱の右上の赤で囲った部分には幼虫の飼育にも貯蜜にも使われなくなった古い巣(=むだ巣)があります。
働き蜂は巣箱の中では、貯めている蜂蜜の管理や幼虫の育児の仕事に忙しく働いています。
働き蜂が働いている部分にはスムシはなかなか入り込めませんが、むだ巣の部分には働き蜂がいないので、簡単に入り込めます。
スムシはハチノツヅリガの幼虫でミツバチの天敵です。
スムシがたくさん侵入し、巣を食い荒らして大きくなるとミツバチは逃去してしまうこともあります。
そこで採蜜することによって、このむだ巣を除去することはスムシの被害を防ぐことにもなります。
梅雨入りしてしばらくすると蜜源植物が少なくなりますし、クリの花が咲きだすと蜜にきつい匂いがつくようになり、この蜂蜜を嫌うひとも多いです。分蜂が終了した巣箱は、今のうちに採蜜することをお勧めします。
ようやく寒気が過ぎ去ったと思ったら、夏のような暑さです。
昨年から飼育している巣箱では、暑さによる巣落ちにご注意してください。
4月10日に設置した待ち桶ですが、4日前の火曜日に入居していました。
ちょうど水曜日から寒気が過ぎ去り、暑くなり出したのでそろそろ分蜂が盛んになるな、と思っていたところでした。
設置のときのブログはこちら
https://wp.me/p8tn7Q-sH
夕方、日没ギリギリに観にいったところ、巣門から盛んに出入りしています。
これはもう探索蜂が出入りしているのではないだろうと思い、扉をあけて中を撮影。
充分な大きさの蜂群です。
花桃の木の根元に設置します。
ただしこの花は八重咲きの花桃なので、残念ながらミツバチは訪花しないようです。
花桃は斜面に生えているので、掘って平らにします。
コンクリブロックを2つ平らに並べます。
ブロックの穴にパイプを通して、ハウスバンドを結びます。
雨よけのトタンを巣箱にかぶせてハウスバンドでブロックに通したパイプにくくりつけます。
最初は重箱2段ですが、無事捕獲したら、巣の成長に従って3段、4段に増設しますが、そのときにも対応できるようにハウスバンドは長めにしておきます。
花桃には訪花しませんが、このあたりはミツバチがよく来ますので期待しています。
ニホンミツバチは振動、騒音を嫌います。
ニホンミツバチを捕獲するための待ち桶は、風などで揺れないようにしっかり固定することが大切です。
アルミパイプを打ち込んで、柿の木と一緒にビニールハウス用のバンドでくくりつけます。
南東向きの斜面で、今は陽当たりが良いですが、柿の木の葉が茂ると暑い夏は日陰になります。
敷地の西の方に古い物置がありますが、その南側のひさしの下に巣箱を置きました。
昨年、ここに入居してくれたニホンミツバチはかなりの弱群ですぐに耐えてしまいました。
今年から重箱を組み立てるガムテープを目立つように黄色のものにしてみました。
黒いガムテープのほうが強度がある(自分の比較した感覚です)、内部への遮光効果が高いと思い、昨年までは使わなかったのですが、ミツバチは視覚でも花を探しているので多少は効果があるかもしれません。
ただし、人目につくようなところに置くときは、黒いガムテープにしたほうが目立たないので盗難の危険がないと思います。
目の前には川が流れていて、対岸にはヤマザクラが咲き出しました。
今年はヤマザクラが咲くのが早いです。
待ち桶の設置場所の条件は、日陰になるところ、風通しがよいところ、静かなところ、綺麗な水がながれているところですが、すべて満たしているところです。
ただ、条件がよくてもはいってくれるかどうかはミツバチしだいですが。
新品の巣箱はスギの木の匂いがするので、雨ざらしにするか、流水に浸けて匂いを抜いた方がほ捕獲の確率は高くなります。アク抜きともいいます。
うちでは500リトッルのタンクに、待ち桶に使う重箱2つと天板、底板を入れて沢水を引いてきて流し込んでいます。
木製の重箱は浮いてきますので蓋をして水を流し込んでいます。
これで数日おいて乾かします。
もしこういった匂い抜きが不充分の場合でも
やまみつやでは、追加料金1500円でこの処理をして発送することもできますので、ご興味あるかた yamamitsuya@icloud.com までメールしてください。
昨年、採蜜した重箱と天板ですが、カビが生えないように風通しが良い涼しいところに保管してありました。
こういう巣の跡が残った巣箱はニホンミツバチも安心して住み着いてくれます。
巣門の前に採蜜後の巣クズをおきます。
ライターやバーナーであぶって少し溶かします。
ミツバチは視覚でも新居を探しているので、目印になるように黄色いテープをタッカーで固定します。
家の裏手の植林地です。
ヒノキ林の手前は、昔はこんにゃく畑だったそうです。
植林地の中には蜜源植物はありませんので、待ち桶をおいても捕獲はできませんが、植林地の外縁の境界部分は、年間を通して日陰なので待ち桶を設置するのに適しています。
昨年もここに設置して捕獲できました。
設置した待ち桶から見ると、ひらけていて柿の木がそばにあります。
巣箱を固定するためにパイプを打ち込みます。
巣箱が土に直接触れると腐りやすいので、パイプを敷きます。
打ち込んだパイプにハウスバンドで固定します。
うちの巣箱は重箱2段にした大きさで待ち桶にしてください。
わかりにくいですが、赤い矢印の先に待ち桶があります。
採蜜のときに出た巣クズや、逃去、消滅した蜂群の巣はミツロウの原料になります。
巣をくずして鍋にいれて、同じくらいの分量の水を入れます。
鍋を弱火にかけて、巣を溶かしこみます。
冷めるとすぐにミツロウが浮いてきますので、もういちど温めて上澄みをアルミ缶を切ったものに入れます。
冷めるとミツロウができます。
このミツロウを少量を削って、巣箱の天板の内側や底板、巣門の周囲に乗せてバーナー、ライターなどであぶると強い香りがして、ニホンミツバチを誘引します。
浮いてきたミツロウの下にある煮汁、この煮汁も香りが強くニホンミツバチを誘引する効果があります。
ペットボトルに入れてとっておきます。
巣門の前にたらして広げます。
水分が多いので内部に塗布するとカビが生えやすいです。
巣箱の外部に塗布するようにします。